結婚すると、ほとんどの人が避けて通ることのできない親からの「子供はまだか」攻撃。

今日は、私が親からの「子供はまだか」攻撃を受けた時のお話をしますね。
毒親育ち
まずはじめに。
うちの親は、毒親です。
情緒不安定で、平気で人を傷つけ、勝手な思い込みや妄想で子供のことを罵倒し、愛情をチラつかせて心をコントロールし、かと思えば泣きながら懺悔して謝り倒し、その直後には怒鳴り散らし、そして自分の楽しみのために子供を利用する。
にもかかわらず「自分は世界で一番子供を愛する良い親」だと思いこんでる、最低な人でした。
親から「子供はまだか」と聞かれる
そんな親から、ある日「あんたのところには嬉しい話は無いのか?」と聞かれました。

「嬉しい話」って…なんでこんな回りくどい聞き方するの?
嬉しくない話ならいっぱいあるけど
と、即座に思いました。
それまで、子供のことについてはのらりくらりと「そのうちねー」なんてかわしていたので、これを機に腹を括って子作りしない宣言をすることにしたのです。
「子供は作らない」と親に伝えた
子供を作らないと伝えた時、それはもうありとあらゆる攻撃を受けました。
攻撃といっても、怒り狂うというよりは、親の得意な「不安を煽る」「愛情のチラつかせ」「泣き落とし」という、セコいやり方での攻撃でしたが。
- 老後が寂しいぞ
- 子供は可愛いぞ
- 夫に浮気されるぞ(失礼な!!)
- お前(私)を産むのがいかに大変だったかという自分の苦労話
二十代の、まだ毒親からの洗脳が解けていない頃だったら、いいように心をコントロールされて…

「親のために子供を産まなくちゃ!!!」
…みたいな気分になったかもしれません。
しかし、私ももう三十半ばのいい歳のオトナです。
大人になってから、毒親という概念を知り、失われた自我をだいぶ取り戻し、若い頃のオドオドとした自分では考えられないほどふてぶてしい大人になることができました。
なので、親の攻撃を無事にかわすことができました。

といっても、何日間か落ち込みましたが…
若かったら本当に子供を産んで、この世にまたひとり不幸な人間を増やしていたかもしれません。
恐ろしい…。
結婚=子供という古い価値観
母は、典型的な古い価値観の持ち主でした。
私は、母の「子供産め」泣き落としを一通り聞いてから、尋ねてみました。

「なぜ私を産もうと思ったの?」
すると、母は簡単に答えました。
「え? だって結婚したら子供産まないと」
…私はガッカリしました。
心の底からガッカリしました。
いまさら母に何かを期待していたわけではありませんが、「子供を産み、育てる」ということに対して、もっと深い考えを持った上で私を産んで欲しかった、というのが本音です。
母は、ただなんとなく、結婚したから…という惰性で私を産んだのです。
…もう惰性で子供を産むの、やめませんか?
古いですよ、その考え方。
結局、私に子供を産むことを勧めた理由も、
「自分が孫を見たいから」
ただそれだけの、自分のことしか考えない自己中心的な理由だったのです。
「生産性」という呪い
いまだに、同性愛の人たちに向かって「生産性がない」と吐き捨てる人間がいます。
生産性って、なんでしょうか。
人間を増やして、増やして、繁殖させていくことがそんなに大切なんでしょうか。
一体、人間が何千億人にまで増えればその人は満足するのでしょうか。
私の母は、私の「子供を産まない」という判断が受け入れられなかったようで、あの手この手で私に子供を産むことを強要してきました。
しかし、私の人生は私のものです。
誰にも渡しません。
母との攻防は、まだ始まったばかりです。
おしまい。